雨谷の日和

過去12年で1,600を超えるアニメの第1話だけは見続けた僕のお勧めアニメがハズレなはずがない

ボヤキ - 文章

ございます調

引き続き、口上体「ございます調」の文章を見てみよう。 例文28) 私は森に着いたのでございます。 木々の緑が眩しくございます。 風で葉音が揺れるのでこざいます。 口上体の使い方が間違っているような気がしてきた。 兵語体と同じく、誰かに語りかける…

であります調

兵語体「であります調」の文章を見てみよう。 例文27) 私は森に着いたであります。 木々の緑が眩しいであります。 風で葉音が揺れているであります。 兵語体は基本的に上官への報告の口調なので、情景描写のようなものに適用するのは無理があったかもしれ…

谷崎潤一郎『文章読本』

以前、文調の話に入る際に、esper氏から、以下のような情報を頂いていました。有難うございます。 以下、そのときのコメントを引用します。 しばらく前に読んだ谷崎潤一郎の『文章読本』では、さらに「〜であります」(兵語体)と「〜でございます」(忘れた)が…

です・ます調

今度は、敬体、「です・ます調」の文章を見てみよう。 例文26) 私は森に着きました。 木々の緑が眩しいです。 風で葉音が揺れています。 例文25)と比較すると柔らかな印象を受ける。

だ・である調

さて、文調について順に採り上げ、比較を試みる。 まずは常体、「だ・である調」の文章を見てみよう。 例文25) 私は森に着いた。 木々の緑が眩しい。 風で葉音が揺れる。 これは例文1)と同じである。 他の文調を比較するときの、基準としようと思う。

文調というもの

ということで、今後は文調の違いが文章に対してどういった影響があるかということを見て行きたい。 まずは文調について、その概念を整理しておく。 とここまで何食わぬ顔で文調、文調とか書いているが、実は文調などという言葉は無い。 一般に、私がこれから…

文章中の位置の役割分担

ここまで色々と文の並びを眺めてきて、個人的に気づいたところがあるのでメモ書きとしてまとめておく。 ○先頭の文 極端なことを言ってしまえば、先頭の文こそが文章の主である。 読者は先頭の文を、無意識のうちに後続の文の前提条件として見なす。 従って、…

良文と悪文の使い方のまとめ

ということで、ここまでの結果を表にまとめておこう。 あくまでも私個人の感じ方を基準にしているのだが、参考にはなるかも知れない。 ○文の意味区切りを曖昧にする悪文の場合 使い勝手特徴 良文のみ○明解 良文が最初○論旨明確 良文が中頃△違和感挿入 良文が…

良文を中頃に置く

今度は良文を中頃に置いてみよう。 例文24)−1 わたしはもりについた。 木々の緑が眩しい。 かぜではおとがゆれる。 例文24)−2 私は森に。 木々の緑が眩しい。 風で葉音が。 例文24)−3 私は森を着いた。 木々の緑が眩しい。 風の葉音を揺れる。 …

良文を最後に置く

良文を最後に置いてみよう。 例文23)−1 わたしはもりについた。 きぎのみどりがまぶしい。 風で葉音が揺れる。 例文23)−2 私は森に。 木々の緑が。 風で葉音が揺れる。 例文23)−3 私は森を着いた。 木々は緑は眩しい。 風で葉音が揺れる。 それ…

良文を先頭に置く

今度は、悪文メインの文章の中に良文を置くとどうなるかを見てみよう。 例文22)−1 私は森に着いた。 きぎのみどりがまぶしい。 かぜではおとがゆれる。 例文22)−2 私は森に着いた。 木々の緑が。 風で葉音が。 例文22)−3 私は森に着いた。 木々…

悪文を中頃に置く

悪文を中頃に置くとどのような感触になるだろうか。 例文21)−1 私は森に着いた。 きぎのみどりがまぶしい。 風で葉音が揺れる。 例文21)−2 私は森に着いた。 木々の緑が。 風で葉音が揺れる。 例文21)−3 私は森に着いた。 木々は緑は眩しい。 風…

悪文を最後に置く

今度は悪文を最後に置いてみよう。 例文20)−1 私は森に着いた。 木々の緑が眩しい。 かぜではおとがゆれる。 例文20)−2 私は森に着いた。 木々の緑が眩しい。 風で葉音が。 例文20)−3 私は森に着いた。 木々の緑が眩しい。 風の葉音を揺れる。 …

悪文を先頭に置く

ということで今後は、短い文と長い文の時と同じように、文章中での悪文の位置で印象がどう変わるかを見ていく。 ただし悪文にも色々と種類があるので、ここではその代表として「ひらがなばかりの文」と「述語の無い文」「助詞のおかしな文」をそれぞれ取り上…

文と文章と内容と

悪文の文章の中での使い方を分類し始める前に、ちょっとだけ言葉の整理を。 私がここで「文」と書いた場合は、句点で終わるひとまとまりの文字列を指しています。 意味が通じるか通じないかは、文であるかないかには関係ないという立場を私は採用しています…

悪文の分類

ということで、ここまでに例に挙げてきた悪文を分類しておく。 分類手法使い勝手特徴 意味の通じ難い単語を用いるカタカナの多い文アルファベットの多い文不必要に漢字の多い文方言での文○難解 文の意味区切りを曖昧にするひらがなばかりの文句点も読点も無…

単語の順序がおかしな文の例

ということで、他の方からも例を挙げて頂いています。 引用してコメントさせて頂こうと思います。 下条氏の「くだらな日記」より5月29日付。 語の順番が変な文章というと、いつも次のような歌詞を思い出してしまいます。 落ち葉が雪に。 そしてうららの。…

単語の順序がおかしな文

文の単語の順序を変えると、意味が曖昧になる場合や、単に変わった表現に見える場合など、色々なケースがあるようだ。 例文18) 着いた私は森に。 眩しい緑が木々の。 揺れる風で葉音が。 なんとなく意味は通じているようだが、違和感が残る。

続・悪文つれづれ

悪文雑談、続いているようです。<もはや傍観者の気分。 お題は枕草子およびその桃尻語訳ということで、流れを追うのに必要なリンクをここに集めておきます。結構な文量なので全部を引用するのは止め、私なりに解釈した皆様の意見の要約(→以下部分)を書い…

悪文つれづれ

2004.05.19付の「悪文の奨め」の反応集。と言い切ってしまうと失礼になりますが、以下色々と皆さまの一家言をご紹介しつつ私見を交えてみます。 小助氏のコメントより。 悪文を究め、そしてお花畑板で活躍するとか・・・ 確かに、電波系の文章には悪文が多い…

悪文の奨め

なんだかここ最近、印象の弱い文の書き方について分類しているわけですが、だんだんと「悪文の書き方講座」をやっている気分になって参りました。 そもそも「良い文章」、つまり分かり易く読み易い文章の書き方に関する手法についての議論やまとめはあちこち…

主語と述語の対応がおかしな文

主語と述語の対応がおかしいと、文の意味が不明になる。 結果、その文の印象は弱くなる。 例文17) 私は森に眩しい。 木々の緑が揺れろ。 風で葉音が着こう。

接続詞も助詞も無い文章

ろずまりん氏の「MEMO」の2004/5/14付に「接続詞の無い文章」と「更に助詞も無い文章」というものがありました。 「接続詞の無い文章」の各文は、それぞれ内容がばらばらになっており、たとえ接続詞を使ってもまとまりのある意味を読み取るのは難しいかも知…

接続詞のおかしな文

文と文を繋ぐ接続詞の用法がおかしいと、文章としての意味が不明になる。 結果、その文章を構成する文一つ一つの印象も弱くなる。 例文16) 私は森に着いた。 あるいは、木々の緑が眩しい。 つまり、風で葉音が揺れる。

助詞のおかしな文

助詞の使い方の間違え方には幾通りかがある。最もありがちなのは動詞に掛かる助詞を間違えて、意味がおかしくなる場合だろう。 また、主語を示す助詞(「が」「は」など)で主語が複数になってしまった文も時々見かける。 こうした場合、意味が曖昧になると…

述語の無い文

述語の無い文は、意味がかなり曖昧になる。 主語の無い文よりも曖昧かも知れない。 例文14) 私は森に。 木々の緑が。 風で葉音が。 解釈が幾通りにも出来てしまうため、詩的な感じになる……というよりこれは詩そのものかも知れない。

主語の無い文

主語の無い文は、意味がかなり曖昧になる。 と同時に、一人称視点の文にも見えてしまう。 例文13) 森に着いた。 眩しい。 風で揺れる。 解釈が幾通りにも出来てしまうため、詩的な感じになる。

文法のおかしな文

esper氏から「主語のあるなしとかどうでしょう?」というコメントをいただきました。いつもお世話になってます。 ということで、主語のあるなしも含める形で、文法のおかしな文を考えていこうと思います。 基本的には「印象を弱める手法の分類」の「文の意味…

印象を弱める手法の分類

ここまで「ひらがなばかりの文」「カタカナの多い文」「不必要に漢字の多い文」「アルファベットの多い文」の4つを同じような手法(印象を弱めるための方法)として見てきたが、よくよく考えてみるとこれらは二種類に分類できるのではないかと思うようにな…

印象の弱い文と短い文の組合せ

文の印象を弱める手法として「ひらがなばかりの文」「カタカナの多い文」「不必要に漢字の多い文」「アルファベットの多い文」などを見てきた。 私の今までの主張を元にすると、これらは長い文と同じような使い方ができるはずである。 例文12) 私は森に着…

アルファベットの多い文

通常、日本語の文でアルファベットを使う機会は少ない。 しかし、それも皆無というわけではない。 では、アルファベットの多い文について、その印象の強弱を考えてみよう。 例文11) Tom はMcDonald's でCheeseburger をtake out した。 おNyu- のPASOKON …

不必要に漢字の多い文

ひらがなばかりの文やカタカナの多い文は読み難いと書いたが、では不必要に漢字の多い文はどうだろうか。 例文10) 刀馬は西洋焼き饅頭屋から発酵牛乳入り牛挽肉西洋焼きを持ち出し購入した。 新規購入の個人用自動計算機に基本操作補助仕組「窓」を挿入設…

カタカナの多い文

カタカナの多い文は、読み難いという説がある。 実際にはどうだろうか。例文にしてみよう。 例文9) トムはマクドナルドでチーズバーガーをテイクアウトした。 おニューのパソコンにウィンドウズをインストールした。 動詞までカタカナにするのはかなり強引…

句読点の歴史

2004.04.09付で私は「日本語の読み物の句読点の歴史」について「調べてみるのも面白い」と書きました。これについて牛男爵氏から「句読点案でググりましょう」との指摘を頂きましたので、早速ググってみました。 なるほど、句読点が使われるようになったのは…

句点も読点も無い文

半茶氏から、文の短長の話について感想を頂いています(040329付)。有難うございます。 以下、私として興味を引かれた部分をコメントしたいと思うのですが、頂いた文はテクニカルに長く書かれているので、該当箇所については文の一部分を切り出す形で引用さ…

文脈の中で生きてくる短い文

ろずまりん氏が「文中に登場する短いもの」ということで事例を挙げておられます。 大変参考になるお話だと思いました。 「MEMO」の2004/4/3(土)から引用します。 「あ!」「あっ」「あ?」「ああ……」のようなものを単独で取り出すと意味がわかりませんが、…

意味の通じる短い文の例

ろずまりん氏がご自身のサイト内の「MEMO」の2004/3/29付けにて、「意味の通じる短い文の例」を挙げておられます。 以下、引用してコメントします。 青森県津軽地方の有名な(?)短文会話。 「どさ」「ゆさ」 (どちらへお出かけですか)(お風呂屋さんへ)…

ひらがなばかりの文

ということで今後は、文の印象を弱める手法をつらつらと挙げていこうと思う。 まずは、ひらがなばかりの文を見てみよう。 例文9) わたしはもりについた。 きぎのみどりがまぶしい。 かぜではおとがゆれる。 ひらがなばかりの文は、意味の把握にやや時間が…

意味の通じないほどに短い文

半茶氏の日記の2004.03.28付けの記述で、ここの2004.03.18付けの「短い文と長い文の使い方まとめ」に言及があった。有難いことである。 以下、引用してコメントしたい。 書く時には様々な形式を選ぶことが出来る。それをいちいち書き出すと文章読本になるの…

印象の弱い文を書くには

では、印象の弱い文を書くにはどうすればいいのだろうか。 印象の強い文の逆を考えるなら「意味が通じないように」書けば良さそうだ。 無駄に長くしても良いし、意味を捉え難い書き方を心がけても良いだろう。 そう考えると、今までは印象の弱い文として長い…

印象の強い文を書くには

これまで「短い文」と「長い文」という分かりやすい基準でその使い方のバリエーションを見てきた。 しかし、実際には長い短いよりも、文の印象の「強い」「弱い」のコントロールの方が重要だと私は思っている。 短い文・長い文というのは、印象の強弱の一つ…

短い文と長い文の使い方まとめ

ここまで見てきた、短い文と長い文の使い方ごとの特徴を、表にまとめてみた。 あくまでも私の感じ取り方に依存する問題だが、参考にはなるかも知れない。 使い勝手特徴 短い文のみ△鋭い緊迫 短い文が最初○論旨明確 短い文が中頃△違和感挿入 短い文が最後○終…

長い文を中頃に置く

長い文を中頃に置くと、それは文章全体に厚みを加える。 最初に置かれた短い文の詳細を説明し、最後に置かれた短い文へ文脈を繋いでいるように見えるからだ。 例文8) 私は森に着いた。 その森の一部分一部分を互いに絡み合うようにして織り成している木と…

長い文を最後に置く

長い文を最後に置くと、その文の印象はほとんど無いのと同じになる。 前の短い文の印象の強さに掻き消されるからだ。 例文7) 私は森に着いた。 木々の緑が眩しい。 そんな中を時折吹き抜けていく風は穏やかな温かさを多分に含み、それは木々の枝葉を優しく…

長い文を最初に置く

長い文を最初に置くと、なんとなく据わりが悪い。 何が言いたいのか曖昧なところへ、印象の強い短い文が続くので、ますます印象が弱くなるからだ。 例文6) くどくどと歩き回った挙句に散々遠回りをしたことに気付いた頃、ようやくにして私こと長戸浜次は目…

短い文を中頃に置く

短い文を中頃に置くと、前後の文に埋もれて印象が弱まる。 伏線の効果を得る場合などに有効である。 例文5) くどくどと歩き回った挙句に散々遠回りをしたことに気付いた頃、ようやくにして私こと長戸浜次は目的地の中間点である森の入り口と思しき場所に足…

短い文を最後に置く

短い文を最後に置くと、先に書かれた文を総括しているように見える。 印象の強い短い文が、印象の弱い長い文の方向性を決定しているように見えるからだ。 例文4) くどくどと歩き回った挙句に散々遠回りをしたことに気付いた頃、ようやくにして私こと長戸浜…

短い文を最初に置く

短い文を最初に置くと、後に続く文は最初の文の詳細説明に見える。 印象の強い短い文を、印象の弱い長い文が補っているように見えるからだ。 例文3) 私は森に着いた。 その森の一部分一部分を互いに絡み合うようにして織り成している木と木に生茂った、葉…

長い文と短い文の組合せ

短い文と長い文とを組合せると、色々な効果を期待できる。 印象の強弱を付けることが出来るからだ。 今後は組合せ方に注目して考察する。

長い文だけの文章は柔かい

長い文だけで文章を綴ると、物柔らかな真綿のような読感になる。 長い文はそれぞれの印象が弱いからだ。 例文2) くどくどと歩き回った挙句に散々遠回りをしたことに気付いた頃、ようやくにして私こと長戸浜次は目的地の中間点である森の入り口と思しき場所…