雨谷の日和

過去20年で2,700を超えるアニメの第1話だけは見続けた僕のお勧めアニメがハズレなはずがない

文脈の中で生きてくる短い文

ろずまりん氏が「文中に登場する短いもの」ということで事例を挙げておられます。
大変参考になるお話だと思いました。
MEMO」の2004/4/3(土)から引用します。

「あ!」「あっ」「あ?」「ああ……」のようなものを単独で取り出すと意味がわかりませんが、「あ」を他の文字に代えて「う!」「うっ」「う?」「うう……」、「お!」「おっ」「お?」「おお……」と並べてみると、それぞれの文字の持つ雰囲気のようなものがあると感じます。「手」「目」「胃」「歯」なども、語の意味はともかく、前後関係がわからない状況で突然発せられると何のことやらわかりませんが、日常会話の中に混じる表現ではあります。

確かに感嘆詞そのものは意味不明ですが、短いですし印象的ですね。
「あ」と「お」とで明確な使い分けの規則というのはありませんが、雰囲気は確かに違いますから、ごく自然に使い分けているというのが現状でしょうか。
また、ご指摘の通り「手」「目」といった単独名詞も、文脈の中では意味ある単位として認識されうると思います。
ということは、以下のようなことが成り立つのかも知れません。


 短い文単独では意味不明になりやすいが、文脈でそれを補足することはできる
→雰囲気しか伝えない感嘆詞や、それそのものだけでは文になり得ない単独名詞も文脈の中では意味単位として機能し得る
→しかもそれらの短さは非常に印象的である


つまり、印象的な短い文を書くコツは、文脈の構築方法にも一つのヒントがあるということかも知れません。
こういった話も、何かしらまとめてみたいものです。
今のペースだと、もっと先の話になりそうですが。