雨谷の日和

過去20年で2,700を超えるアニメの第1話だけは見続けた僕のお勧めアニメがハズレなはずがない

紙に描いた自作Skinを取り込んでMinecraft PEで遊ぶ

Minecraft PEがSkinに対応したらしい

うちの子どもたちも大好きなMinecraft。子どもたちはPCを使っていないので、もっぱらiPad版(Minecraft PE、Pocket Edition)で遊んでいます。

そのMinecraft PEがSkinに対応したというので、その使い方とかを整理しておこうと思います。

Skinというのは、キャラクターの見た目を変更する機能というか、そのための画像というか、要するにキャラクターのテクスチャのことです。

Minecraftのキャラクターは頭部、胴体、手足というパーツごとの直方体で構成されていて、その表面に画像を貼り付けることで見た目を人間っぽくしています。 Skinというのはその表面に貼り付ける画像のことで、先日のアップデートでMinecraft PEでもようやくSkinの変更に対応したということになります。(バージョン0.11.0)

PC版ではかなり前からSkinの変更は可能だったんですけどね。

さて、Skin変更が可能になったMinecraft PEですが、Skin選択の画面が追加されました。ついでにいくつかのSkinは最初から同梱されています。

Minecraft PE同梱の「都会人」スキンパック選択画面

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いままでPE版では唯一のSkinだった「スティーブ」に加え、PC版のSkinの「アレックス」が選択できるようになっています。また、「都会人」と「町人」の二つのカテゴリの中に多数のSkinがあり、そこから選ぶことも出来ます(ただし、「都会人」「町人」Skinの半分以上は有料オプション)。


■Skinを自作してみたい

さて、同梱されているSkinから選ぶだけでも楽しさ膨らむMinecraftなわけですが、やっぱり自分でSkinを自作してみたくなるというのが人情というものです。 Skinといっても単なる画像なので、作ろうと思えば誰でも(?)作ることが可能です。 実際、iPadの写真フォルダにSkin画像が入っていれば、そのSkinを「カスタム」として適用する機能も今回のアップデートで追加されていました。

ちなみに、Skin画像は以下のような64×64ピクセルのPNG形式の画像です。

▼Skin画像の例

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いちおう、カワイイ女の子をイメージして自作してみたものなんですが……これだと何がなんだか分かりませんね。頭部、胴体、手足のそれぞれ上下左右前後の画像を平ったく展開して64ピクセルの中に詰め込んでいるのでこんなことになっています。 ドット絵のプロならともかく、一般人、しかも子どもたちのような単なる小学生にこれを作れというのは無理というものです。

なのでここはツールを使います。iPadにはMinecraftの開発元のMojang社が公認しているSkinエディタがあって、App Storeから購入することができます。


■Skinを自作するためのツール

Minecraft PEとSkin自作のためのツール

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一番左は「Minecraft PE」、真ん中がSkin編集ツールの「Minecraft Skin Studio (Encore)」、右は紙に描いたキャラクターをSkin画像として取り込むための「Skin Scanner」です。 いずれも有料ソフトというのがアレですが……。

さて、Skin Studioでいきなりドット編集を始めてもいいのですが、ここでは子ども向けの手順として、紙に描いたものをSkin Scannerを使って取り込む方法を試してみます。

▼Skin Scannerの画面

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Skin Scanner 公式サイト(57digital)

Skin Scannerは、定型の用紙に色を塗ったものをカメラで撮ることでSkin画像を生成します。定型の用紙はSkin Scannerのアプリ内からAirPrintで印刷することもできますし、公式サイトからPDFをダウンロードしてそれを印刷することもできます。

▼Skin Scannerの用紙(シンプル版)イメージ

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Skin Scanner用紙ダウンロードサイト(57digital)


■紙に描いたキャラをSkin画像として取り込む

さっそくこれを適当に塗ってみます。色鉛筆だとカメラで撮ったときに照り返しで色が薄くなるみたいなので、マジックペンのような濃い画材の方が良いみたいです。コピックとかが最適かも知れません。

▼Skin Scannerの用紙を塗ってみた例

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手元に肌色がなかったので、肌の部分は白いままにしました。これはあとでSkin Studioの方で肌色に編集するつもりということで。 手汗とかで用紙がヨレていますが、それは気にしない方向で。

さて、これをSkin Scannerで取り込みます。シンプル版の用紙を画面から選択して「Scan Now」ボタンを押すとカメラ画面になり、画面内に用紙を写すと自動で取り込んでくれます。

▼Skin Scannerの取り込み結果画面

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■Skin画像を編集する

Skin ScannerからMinecraft PEに直接Skinを取り込むことはできないみたい(PC版へはできるかも。試してないですが……)なので、いったんSkin Studioに取り込みします。 「Edit in Skin Studio」ボタンを押すと、Skin Studioが立ち上がります。

いろいろと英語でメッセージが出ますが、MySkins画面を開くと取り込まれたSkinを確認することができます。今回はそのまま肌色や色合いを補正しました。

▼Skin StudioのMySkins画面

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Minecraft Skin Studioの公式サイト(57digital)

左のSkinは最初にお見せしたSkin画像の例です。こうして貼り付けした形で見ると、ちゃんと女の子っぽくなってますね。右側が今回Skin Scannerで取り込んだものを補正した後のものです。

こんどはこれをMinecraft PEに取り込めるよう、iPadの写真フォルダに保管します。保管したいSkinを選択し「Save to Pocket Edition」ボタンを押します。 なお、どうもこの写真フォルダへの保管機能はSkin Studioの追加有料オプションのようで、使うためにはApp内課金で購入する必要があります(一度購入すると以降は無料)。

▼Skin StudioのSkin画面

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これで、作成したSkinがiPadの写真フォルダに格納されます。相変わらず、これだと何がなんだか分かりません……。

▼今回自作したSkin画像

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■自作したSkinをMinecraft PEに取り込む

自作したSkinは、Minecraft PEのSkin選択画面で取り込みします。

Minecraft PEのタイトル画面

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タイトル画面の右下の「設定」ボタンを押し、Skin選択の画面を開きます。なお、設定画面はゲームを遊んでいる時でも開けますが、Skinの変更はタイトル画面からでないとできません。

▼カスタムSkinを選択

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Skin選択画面に「カスタム」(画像では「見る」となっていますが……)の項目があるので、それを選びます。すると写真フォルダからの選択画面が開きますので、そこから先ほど作成したSkin画像を選びます。 これで、自作したSkinで遊ぶことができるようになります。

▼実際にカスタムSkinで遊んでいるところ

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Minecraft PEで遊び始めて2年以上経ちますが、ちゃんと動いている自作Skinを見ると、ようやくPE版もここまできたかと感慨深いものがありますね……。

問題は自キャラクターは三人称視点でも背中しか見られないので、正面とか顔とかの造形に凝っても自分でプレイする分にはまったく意味をなさないことくらいでしょうか。一人称視点だとそもそも右手の一部しか見えないので、一人遊びゲームとしてはSkin機能ってあんまり意味ないかも。だから機能追加が後回しにされてきたのかな……。


■まとめ

ということで、Minecraft PEで追加されたSkin機能についてざっくり紹介しました。Skinの自作もできて色々楽しみが広がります。

Skinはツールを使えば比較的簡単に自作できます。紙に描いたキャラクターを取り込むこともできるので、子どもでも楽しく自作できる気がします。

▼実際に子どもが作ったカスタムSkin

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左はSkin StudioでダウンロードしたカスタムSkinを子どもが編集したもの。真ん中が今回紹介した方法で、紙に描いたキャラクターを取り込んだもの。右は子どもがいちからドット編集で作成したものです。

子ども的にはダウンロードしたものを編集するのが一番お手軽みたいですね……。うーむ。 まあ、紙に描いたものを実際にゲームの中で動かしてみるという、一連の作業自体が楽しいらしいので問題はないんですが。

ちなみにSkin Studioでは他の方が作成・公開しているカスタムSkinをダウンロードすることができます。かなり色々あるので、これだけでも十分という気がしないではないです。

ではでは。enjoy!