今年で三回目の「俺様たちで勝手にアニメを総括論評しようぜ」という内輪企画が終了しました。
詳しくはそっちの選考過程とかを読んで頂ければ良いとして、選ばれた作品とかをここで紹介しておこうかと思って書いてみます。
以下、私の好きな順で。画像ははまぞうで適当なのを選んで挿入してみます。
○サムライチャンプルー
2004年度のイチオシ。DVDも買った。
オーソドックスな時代劇シナリオを基本にしつつ、そのお約束を存分に織り込みつつ、しかしアニメとしてのアレンジは奇抜を目指しているかのように尖っている。そんな感じ。音楽もラップっぽい感じとかを豪快に投入。ごっちゃ煮的な楽しい作品です。
まあ、それよりもなによりも何しろ主人公から脇役まで、個性豊かな面々が奇抜に時代劇なのが笑えるわけですよ。わざわざ男色万歳のためにオランダからやってきたホモとか、絵を描くことに真剣である余り外国に渡航したがる菱川師宣とか、エルビスとか、異様に下品な感じのする十手とか、でもやっぱりお勧めはDVD第八巻のくノ一だよなとか自分で勝手に世界の法則をキめてみたくなる時もある。
○厳窟王
2004年度を代表する作品は?と聞かれればやっぱりこっちを挙げるかなぁ。
デュマの「モンテ・クリスト伯」を原作にした、かなり大胆にアレンジしたアニメ作品。SFっぽい近未来世界が舞台だし、主人公はモンテ・クリスト伯じゃなくてアルベールだし、そもそも色々と役柄が省略されちゃってるしとかでもう、原作を知っていても大変ドキドキの展開を最後まで楽しめます。そもそも原作のアルベールは20歳過ぎたヒゲのおっさんだしな。アニメのアルベールははつらつとした(でもアフォな)若者だけども。
ユージェニーが妙に可愛いかったりとか、エデの可憐さがもうダメだぁっ!だったり、でもやっぱりペッポだよなぁハァハァ。
○FANTASTIC CHILDREN
地味だ地味だと思いつつ、結局最後まで見てしまった実力作。シナリオの壮大さに圧倒されてしまえ。最初はラピュタみたくヒロイン萌えの作品なのかなとか思いつつ、でも実際は主人公のあまりの悲惨な前世にどうしようもなく魅入ってしまうそんな作品でした。
音楽とかマジ心地よい。
○MONSTER
まあ、これは何よりも原作の素晴らしさを実にきっちりとアニメに出来たという点を評価すべきものだと思っています。
○レジェンズ 蘇える竜王伝説
ポケモンとか、そういうお子様向け対戦ゲームのアニメ……なんだけども、監督が大地監督だと何気にこんなに面白くなってしまうという典型例みたいな作品。作画とかはお世辞にも良いとは言えないんですが、そこを上手いこと誤魔化してちゃんとしたアニメに見えるように仕上がっていることだけでも既に驚き。しかもこの作品の凄さはなんと言っても細かい遊び心。レジェンズクラブの歌とか訳分かんない面白ソングをバンバン遠慮なく繰り出してくるところなんかもう神としか。
ちなみにこのアニメの主題歌は、私が何回も口ずさむものだから、うちの息子の人の子守唄になってしまいましたとさ。
○忘却の旋律
いやはや、なんだか訳の分からない作品でした。しかし、そこがまた良いのか。な。
印象深いという言い方が正しいのかどうかは分かりませんが、異様な雰囲気とキャッチーな音楽・演出・場面場面で最後まで力押しな作品だったと思います。
シナリオは王道的な少年モノ。ちょっとエロいけどね。
○鋼の錬金術師
この番組枠は10月開始、翌9月終了なので2004年度作品というか2003年度作品というか、そこら辺は微妙なんですが、それでもクオリティの高さを長期に渡って維持し続けたことは十分に評価に値すると思います。
シナリオが原作とかなり違った展開に終わったわけですが、まあ、それは良いのかな。
○まほらば
どうでも良い日常風景を美麗な作画でほんわか仕上げにしてみましたというヲタ兄さん向けの萌え作品。好きな人は好きだし、興味の無い人は全く見ないだろうという感じの作品ではあります。