今度は良文を中頃に置いてみよう。
例文24)−1
わたしはもりについた。
木々の緑が眩しい。
かぜではおとがゆれる。
例文24)−2
私は森に。
木々の緑が眩しい。
風で葉音が。
例文24)−3
私は森を着いた。
木々の緑が眩しい。
風の葉音を揺れる。
1番目のものは、中頃の文章が唐突に思える。違和感がある。
2番目のものも、少々唐突に思える。詩的な中に、異物が混じっているといったような感覚だ。
3番目のものは、全てが悪文の場合とほとんど印象が同じのような気がする。中頃の良文は埋もれてしまっていて、それ自身の効果が小さい。